自転車から異音がしたら① ブレーキ編



ばん太です。

 

先日、「ママチャリから変な音がする…」と女性のお客様から相談を受けました。

確かに、車輪を回してみると「ぱたたた……」と何かが当たっているような音が…

 

ねこじゃらしがはさまってました。

 

 

さてさて。

自転車からの異音は、人間でいうところの「風邪のひきはじめ」です。

始めは問題なくても、放っておくとどえらい修理費になることも……

今回は、ママチャリの異音の原因をいくつか紹介してみようと思います。

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右手(前)のブレーキをかけるとうるさい

これはブレーキのゴムが劣化、もしくはすり減っていることが原因です。

 

ゴムをやすりで削ったりして対処している方もいらっしゃいますが、交換する方が無難でしょう。工賃込みでも大体1000円は越えないかと。自分でやってみるのもいいかもしれないですね。

また、買ったばっかりなのにうるさい!という場合は、「トーイン」といってブレーキ本体を少し曲げて、ゴムがハの字に車輪に当たるようにする方法もあります。

 

これは買ったお店に相談してみましょう。ただし、電動自転車やBAA取得のモデルはトーインがつけられない場合もあります。アルミで出来ているので、折れます。やはり買ったところに相談しましょう。

 

 

左手(後ろ)のブレーキをかけるとうるさい

 

左手のブレーキは後輪左側についています。まずお使いのブレーキの種類を確認して下さい。

ママチャリの後輪ブレーキはいくつか種類がありますが、現在はバンドブレーキローラーブレーキがついているものが多いです。

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こちらがバンドブレーキ。

広い意味でドラムブレーキと呼ばれることもあります。

目安として、格安~2万円ほどの自転車についています。(子供車はほぼバンドブレーキです)

特徴として

・安い

・雨だと効きにくい

・使っているうちにうるさくなってくる

といった点があげられます。

バンドブレーキは、ゴムの板で回転する車輪を止めます。

ゴムの板が汚れたり劣化してくると「キィーーーーー」という高い音がなってしまいます。

残念ながら、バンドブレーキの音鳴りは、自転車屋に相談しても「無理です」と言われることがほとんどです。

新品のバンドブレーキに交換するか、もしくは互換性のある「サーボブレーキ」というものに交換するしかありません。どちらも工賃込みで3000円くらいはかかるんじゃあないかと思います。

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こちらがサーボブレーキ。

バンドブレーキよりは音鳴りしにくいですが、コスト面から最近はあまり最初からは装着されなくなりました。

結局、バンドブレーキの音鳴りは交換以外では根本的解決が難しいです。ブレーキの利き自体に問題はないので、我慢してそのまま使うしかありません…

 

と、言いたいところですが、洗剤やパーツクリーナーで汚れを洗い流すという荒業もあります。

ぶっちゃけゴム板を痛めるので再発の可能性も高く、その場しのぎな感じもありますが、うるさくてたまらん!!でも金はかけたくない!!という場合は最終手段として使ってもいいかもしれませんね。

 

ただし、オイルだけは絶対に注油しないでください。注油したらおしまいです。交換しない限り二度とブレーキは効きません。

 

続きましてローラーブレーキ。

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ちょっと高いママチャリ、電動自転車についています。

非常に高性能なブレーキで、バンドブレーキの欠点をすべてカバーしています。

とっても静かですし、雨でもよく効きます。また、どうでもいいことですが、バンドブレーキと違いバックしてもブレーキが利くという特徴もあります。

それゆえ、逆にローラーブレーキなのに音がうるさい場合はヤバいです。すぐに自転車屋さんに持って行ってください。

ローラーブレーキは数年に一度くらいの頻度で、専用のグリスを注油しないと

「ヴぁんッッッッッ!!!!!!」

みたいな意味不明な音がなることがあります。

すぐに注油すれば大丈夫ですが、そのまま使っているとブレーキが焼き付いてしまい使用できなくなってしまいます。

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ご自身で注油されるならこのくらいの量で充分です。ブレーキ本体に黒いゴムキャップがついているので、外してそこから注油しましょう。

自転車屋さんにお願いしても、500円もかからないんじゃないかなと思います。

こちらも、専用のグリス以外は絶対に注油しないでください。

ちなみに、バンドブレーキ・サーボブレーキとローラーブレーキは互換性がありません。車輪の構造が異なります。

 

次回は、ブレーキ以外の音鳴りについてお伝えしていきます。

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