二人乗りが禁止の理由。高級自転車もあっという間に故障…

 

 

ばん太です。

 

青春ものの映画などで、よくカップルが自転車で二人乗りをするシーンを見かけます。

実はこれ、法律違反なんです!!
…というのは、わざわざ言わなくてもご存じの方が多いと思います。

 

今回は、法律の話をくどくどするわけではなく、二人乗りによって自転車にどんな悪影響があるかをお伝えします。

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車輪が振れる(曲がる)

 

自転車は、一部の業務用モデルをのぞき、荷台の積載量は最大でも27キロです。

そのため、仮に体重50キロの人間が荷台に乗ると、後輪に大きな負荷がかかります。

2人乗りを何度か繰り返した自転車は、リム(車輪の外周部分)が歪み、後輪を回転させると左右に振れてしまいます。軽度な歪みなら調整できますが、酷くなると歪み過ぎて車輪がフレームに接触、回らなくなります。

後輪の交換は、種類によりますが、安くても工賃込みで5000円以上するかと思います。

電動自転車やブリヂストンのアルベルトのような内装式ギアの自転車だと、より高額になるでしょう。

 

 

スポークが折れる

 

スポークというのは、車輪の中心から外周に向かって伸びる棒のことです。1本1本は細いですが、たくさんのスポークが力を分散させて体重を支えることができます。

2人乗りをすると、スポークに過剰な荷重が加わり、やがてぽきぽきと折れていきます。

スポークが折れることで、車輪に均等に加わっていた力のバランスが崩れ、これまた車輪が歪み出します。

万が一2人乗り中にスポークが折れてしまった場合、折れたスポークが回転し、搭乗者の足を傷つけるかもしれません。

 

スポークの交換は車輪の脱着が必要かどうかで料金が変わります。

折れた本数があまりに多い場合、車輪交換も必要になります。

 

ハブ軸が曲がる

 

ハブというのは、車輪の真ん中の部品の事です。

ハブの内部には、鉄の棒芯(軸)が内蔵されています。2人乗りによる荷重で、この軸がへの字に曲がり、車輪が回転しなくなります。

また、いまだに販売されているのを見かけますが、ステップ(俗称)と呼ばれる足を乗せる棒状のパーツを使用すると、ハブの軸がより変形します。

元々は変速機を転倒による破損から守るための部品だったのですが、2人乗りに悪用されるようになってから販売店舗はめっきり減少しました。地域によっては取り付けているだけでお巡りさんに怒られます。

 

 

2人乗りをよくしている自転車は、どんな高級車でも1年足らずでとってもボロボロになります。

お店の立場としては、なかなか「2人乗りしてるんじゃないですか?」とは面と向かって言えません(笑)

 

お子さんの安全(と家計)を守るためにも、お子さんに通学自転車を買い与える際は、「2人乗りは絶対にしちゃダメ!」と念を押しておきましょう。

 

 

 

 

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