ばん太です。
自転車を販売しているとよく尋ねられるのが、「自転車の寿命ってどれくらいなの?」という質問です。
今回は自転車の寿命について、個人的な見解を交えつつ、寿命をのばし長持ちさせるコツまでお話いたします。
そもそも「自転車の寿命」って?
いきなりですが、あなたにとって「自転車の寿命」ってなんだとおもいますか?
サビが酷くなったとき、ブレーキが利かなくなったとき、etc…人によって様々だと思います。
一般的には、フレーム(骨組み)の素材によって寿命は異なると言われています。いわゆるママチャリは、ほとんどが鉄フレーム(アルベルトなど一部高級車はアルミ)で作られており、寿命が5年とか10年とか色々言われています。
ですが、フレームは滅多なことでは壊れません(交通事故などを除く)。「フレームが寿命なので買い替えます!」みたいなお客さんはほとんど見たことがありません。
なので、極論を言えば、「フレームさえ壊れなければ、他の部品は交換できるからずっと乗れる!」のかもしれません。
では、どのようなタイミングで自転車を買い替えている方が多いのでしょうか。
寿命はズバリ、あなたが「修理費用が高い!」と感じたとき
結論から言うと、修理費用が自転車の購入金額と同じくらいになった際に「寿命だ」と買い替える方が最も多いです。
例えば、2年前に買った自転車の前後のタイヤ交換が必要になった際、料金が1万円程度だったとします。
あなたの自転車が仮に1万円で購入したものだった場合、愛着があるなら別として、「高い!!修理にそれだけかかるなら買い替えようかな~」となりませんか?
また、タイヤ交換が必要なほどの期間乗っているなら、近い時期に別の消耗品も交換しなければならなくなる可能性も高くなります。さらに費用がかさんじゃうということですね。
しかし、もしあなたの自転車が、2年前に10万円で購入した電動自転車だったとしたらどうでしょうか。
「修理に1万円かかるなら買い替えよう」とはなかなかならないんじゃないかと思います。
このため、値段の高い自転車は、「いい部品を使っているから」というだけでなく、高ければ高いほど「買い替えるのがもったいないから」という理由で、「寿命」は長くなるのだと個人的に考えています。
自転車屋さんが「寿命です」と買い替えを勧めてきたら…
自転車屋さんが「寿命ですね~」とか「買い替えた方がいいですよ~」と言ってきた場合、修理にかかる費用が元の自転車の値段と比べ高額になっていることがほとんどです。
自転車屋さんは寿命と言いながら、その気になれば、フレームが折れたりしていない限り部品を交換しまくって大体の自転車を修理することができます。
でも、先ほどの例のように、元が1万円ほどの自転車の修理に2万円も3万円も修理にお金をかける方はほとんどいないというのが現実です。
「儲けたいからってすぐ買い替えを勧めてくる!!」と思う方も多いかもしれません。しかし、実を言うと、ほんとは儲けという面だけで言えば修理するほうが自転車屋さんに入るお金は多いのです。
それでも自転車屋さんが買い替えを勧めるのは、単純に「快適に、安全に自転車に乗ってほしい」という気持ちの表れだと思います。修理が面倒くさいから、というお店も無いとは言えませんが…
どうしても不信感があるなら、別の自転車屋さんに持っていくなどしてしっかり悩みましょう。
寿命が何年か…それはあなた次第
「修理代が高くなったら自転車の寿命」とするならば、修理費用を抑える努力をすることが寿命を伸ばすことに繋がると言えるでしょう。
空気をマメに入れたり、油をさしたり、時々点検してもらったり…
大事に使えば、安い自転車でも長く使えます。愛着も湧きますね。
逆に、高い自転車でも雑に扱えば、10万円の電動自転車が2年で壊れるということもあるかもしれません。
空気、注油は特に大事です。空気入れとオイルは常備しておくことをおすすめします。
EVERS(エバーズ) 防錆剤 長期防錆剤(強力防錆・潤滑剤) 100ml ノズル付 自転車用潤滑剤 高性能防錆効果 MG-3
オイルはこちらがおすすめです。有名なクレ556でもいいですが、こちらは自転車用に開発されており、屋外で使用しても流れ落ちにくくなっています。あと、556は独特のにおいが強いのですが、このスプレーは比較的においが弱いので使いやすいかと思います。チェーンだけでなく、ブレーキなどの注油禁止の場所以外には大体の箇所に注油できます。「錆びさせたくない!」という方はぜひ。
2~3ヵ月に1回、もしくは雨の日の後などに使用すると良いでしょう。
自転車を長持ちさせたい、という方はこちらの記事も是非お読みください。